こんばんは。香里です。
年末からキリンジばっかり聴いていて
脳みそ中キリンジです。ほんとリアルタイムに生で聴きたかった。。。
私の15年返して。いいや、できないのが人生。
それにそんな前に戻ったら、また怒涛の15年を過ごさなければならないっちゅうの。
Contents
老後は、自宅で?それともホームで?
老人ホームっていうと、なんだか姥捨て山的なイメージが漂うけれど
私は昔から、老後はホームに入りたい派。
もちろん、自分でできるうちは自宅で過ごしたいに決まってるけど
もしも自分で自分のことをできなくなってしまったら
ちゃんと仕事としてお世話をしてもらいたい。
身内にもろもろの世話をしてもらうことに抵抗もあるし
(まぁ、そういうとき自分にそんな自覚があるかはわからないにしても)
申しわけないとも思うし、負担にもなりたくない。
だったらちゃんとプロにお世話してもらいたいってずっと思ってる。
まぁ、自分のときはそうだっていう話で、もし身内が私に老後の世話をって望むなら
望むようにしてあげたいって気持ちもなくはないけど。
でもね、もう何十年も前のことだけど…身内の介護のことで揉めて揉めて
親戚中、大嵐になったことがあるので…繰り返したくないな~ああいうのは。
かと言って、タダでホームに入れるわけもなし、老後にはお金が必要なんだって
ひしひしと身にしみて感じる今日このごろです。
初めて老人ホームに入ったのですが
先日、伯母が亡くなったことは何度か書きましたが
このまえ住んでいた介護付き有料老人ホームの
部屋の片付けを手伝いに行ってきたんですよね。
病院みたいな雰囲気を予想して行ったんですけど全然違った。。。
清潔なエントランスには豪華な花、アロマなんかたいて…。
ホテルみたいな部屋には飾り棚があって、思い思いの品が飾られて。
そうだった。伯母の家は裕福なんだった。。。
そうか…一口に老後と言ったってランクがあるんだって思い知らされる。
お金があるだけでは幸せになれないし、お金で買えないものもたくさんある。
病気や怪我のない身体、人とのつながり。時間。でも…。
お金があるだけでは幸せになれないけど、お金がないと不幸になることはある。
今の私で、今の我が家の体力で、義母や私の両親をこんな環境に置いてあげることは
たぶんできない。私もかなり必死になっているし、夫も頑張ってくれてるけど限界がある。
うちは教育費と、老後の資金援助を同時にはできない。早めになんとかしなければ…。
ご飯の介助を減らしてQOLを保つという伯父
その日は、お昼をホームで食べさせてもらいました。
たくさんのお年寄りがそれぞれ、ゆっくりとご飯を食べさせてもらっていました。
職員の人にだったり、家族の人にだったり。
伯母に先立たれた伯父が、このホームに暮らしているんですが
身体がかなり不自由になっており、自分でご飯を食べるのがなかなか難しい状況なんです。
でも、できる限りは自分で食べたいと、従兄に作ってもらった特製スプーンで必死におかずを
口に運ぶ。なかなか思うように動かない手。ご飯食べるだけで疲れてしまうよね。
だけど、三食を毎回職員の人のお世話になろうとすると
『俺の介護保険じゃ足りないんだよ!』伯父は嘆くのです。
身体は不自由でも頭脳はクリアで聡明な伯父。
『年金全部使っても足りないっていうからよ~。』
一食はこれを食べようと思うんだよ、と指さすのは…
タッパーに入ったコーンフレーク。これならさっきの特製スプーンで自分で食べられるって。
一食分を自分で頑張って食べれば、今まで通りリハビリの介助とかもやってもらえる。
『家族の世話になるのも悪いからよ、俺はこれで大丈夫だ。朝くらいは食べなくてもいいし。』
聞いてみたら、実際は従姉がきちんと管理しているので
伯父が本当に一食をコーンフレークで済ますってことにはならないようですが。
なんかね、私…ちょっと感動しちゃって。
伯父の生命力というか…明るさに。逆境に負けずに伯母の分まで頑張るって言う伯父。
こんなになっちゃって、と腐ってもおかしくないのに、ユーモアさえ交えて話す。
もちろん話し方もだいぶわからなくなってるから、聞き取るの大変なんだけどね。
ぶっちゃけ、若いころはお金持ちを鼻にかけて(小声)けっこうイヤなヤツだったのよ 笑。
今はどんな身体になっても、自分でできることを少しでもやろうとする素敵な人になってる。
握る手にはまだ力があって、温かさに救われる思いがします。
90を越えた伯父が、こんなに頑張っているのだから
働き盛りの私たちはもっと頑張らなくてはいけないし、ちゃんと知らなきゃいけなかった。
老人ホームについて、いや、老後にかかるお金全般について
これから知る努力を始めます。