こんにちは。香里です。

 

とうとう娘の一般受験が始まります。

センターの結果は…微妙でした。どうでしょうね。ほんの数点で明暗わかれそうな感じなのかな。

自分が受けるわけじゃないから、と普通にしているつもりですが実際何も手につきません。笑

 

私は娘の受験の合否の覚悟はしてるんです。どんな結果になろうと受け入れる準備はできてる。

受かったどれかの大学に行くといえば、心からおめでとうと言うし、浪人させてほしいというなら必死で働きます。

私が怖いのは、この受験の経験で娘の心が壊れることなんです。

 

 

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一般入試は目の前 娘が号泣しながら訴えたこと

ゆうべのことでした。

もう受験が迫っているから早く寝ようと、寝るしたくをしていた娘が何とも言えない表情で私のところに来たんです。

『ママ、隣の人が気になって仕方がないのはどうにかならないのかな。』

 

前にも書きましたが、娘は高校受験のときにプレッシャーから視線に対しての恐怖症になってしまい、ずっと苦しんできたんですね。

 

娘のような症状は脇見恐怖症というそうです。

 

もともと暗い映画館などが苦手だった娘。閉所恐怖のきらいもあり、テストのとき両隣に人がいると軽くパニックのような状態に。

 

今回は塾の直前講習の授業を受けているとき、席があらかじめ決められてしまっていたのがつらかったようです。

自分の両隣にキツキツで人が座っている。その状況に緊張した娘は先生の説明する内容が頭に入らなくなってしまい、何も答えられない。

 

何もわからない…と慌てた娘は真っ白になって固まってしまったそうです。

 

自分自身の状態にショックを受けた娘、そこに追い打ちをかけるように『今そんな状態じゃ、ヤバいよ!』と講師の先生に言われたそうで…。『やっぱり私、そんなにヤバいんだ』『ダメなんだ』『私はおかしいんだ』と。

 

言い出したら次々と出てくるようで、これもつらかった、あれも。もう隣だけじゃなくて前も後ろも怖い。周りも先生も。先生の眼が怖い。うざいなぁって思ってるのがわかる。塾だけじゃない、電車も学校も怖い。私はダメなんだ、いつもこう。娘は大泣きしてしまいました。もう、目が腫れるほど。

 

脇見恐怖(視線恐怖)を意識したきっかけは

きっかけは受験勉強のストレスとプレッシャーです。ですが、これは見た目というか単なるきっかけです。原因はずっとさかのぼった小学校時代にあると思ってます。

 

実際、自分が脇見をしてしまうのが怖いと言いながら、そうしてしまうことで変な目で見てくる周囲の目が怖いんですよね。どうしても気になってしまう。

 

もともと物おじしない性格で、天真爛漫だったんです。人の言葉をその言葉通りに受け取る子供でした。どちらかといえば息子の方が繊細でガラスのような神経の持ち主だったので息子の方を心配していたくらいです。

 

でも、小・中学校で人の悪意に触れることがあったようで、その悪意への恐怖がベースにあるのだと思います。

 

それはとてもくだらないことで、娘に落ち度は全くなかったし(たとえば眼鏡かけてて真面目そうでうざい…のような)いじめられているとか、そういうことでも全然なかったのですが。友だち関係がうまくいかないというよりは、無遠慮な他人の悪意を恐れているというか。

 

私はヤンキー中学出身なんで慣れてるんですけど、クラスでグレてる子が普通の子に向かって『おい、オマエ今ガンつけただろ?なめてんのかオイ!』とか怒鳴ったりする、ああいうたぐいのものですね。この例は本人に向かって言ってるからまだいいけど、人が発言してるのを見て『うわっ、まじめチャンか!マジうぜぇ…。』って聞えよがしに言ったりとか…そういう悪意。

 

そんなことを言う人はだいたい性格良くないわけで、そんな人に何か言われたって別に『は?オマエがうざいわ!』って思ってればいいんだけど、娘はほら、人の言葉をその言葉通りに受け取る子供だったんですよ。だからいちいち『私はうざいんだ、ダルいんだ…』って反応して、どんどん自分を追い詰めていったのだと思います。

 

私もそうなんですけど、まじめに見えるんですよ。見た目が。あ、娘は本当にまじめなんですけど。私なんか中身はこんなにもクズで毒舌なのに、まじめなお母さんに見えるみたいで。笑 ほっといてほしいわ。

 

娘の苦しい思いを聞いて私がしたこと

思いっきり号泣させました。笑

 

うんうん、と聞いて…娘がいちいちいちいち傷ついて、追い詰められていることがかわいそうで実際こっちが泣きたかったんですけどね。親たるもの、泣いてちゃ話になんないのでぐっとこらえて平静を装いながらね。

 

『ふんふん、そんなことがあったんだね。』

『で、そういうふうに思ったんだね。』

『〇〇はそう感じたんだよね。』

 

相槌をうつたびに大声で泣く娘。

 

そんなに傷つくことないんだよ。人や受験にそんなに追い詰められる必要がどこにある?身勝手に悪意をぶつけてくる人は何の責任もとってくれないし、受験に失敗したって別に自分の存在価値が傷つくわけじゃないんだよ。自分を守るのは自分しかいないんだよ!!!

 

私は常にこう思っているんですけど…でも18の娘にとっては人生のすべてに近い問題ですからね。気持ちはわかる。

 

これからの人生にかかわるいろいろな決断をしなくてはならないこと、勉強の結果によってより分けられてしまうこと、本当にプレッシャーなんでしょう。なんでもかんでも自分の中にためこんで自分を責め続ける性格なので、苦しかったと思います。

 

泣け、泣け、泣いてプレッシャーなんか溶かしてしまえ!!!!

 

娘に言ってあげたいこと

あげたいというか、言ったんですけど。

 

自分のことを心から好きになってあげてほしい ということ。

 

娘はいつもこれ以上できないくらい努力しているし、そんなに追い詰められた気持ちでいても逃げないで頑張っているのにそんな自分のことをいつも責めている。

志望している大学に行きたいというよりは、行けなかったら負けなんだと思っているんですよね。

 

いったいあなたは誰に、何に負けるの?いつかバカにしたあの子に?隣の席で、こいつ挙動不審じゃん?みたいな目で見た知らない人?

 

きっとバカにした子なんて言ったことさえ覚えちゃいないし、変な顔してみてきた人はもう顔も思い出せないでしょ?悪意を持って接してくる人も中にはいるかもしれないけど、そんなの無責任な使い捨ての悪意でしかない。

 

いちいち本気で反応してダメだダメだと言っているあなたは、自分で自分を傷つけているようなもの。たとえ他人がどういったとしても、自分がそうじゃないって思えていれば心は守れる。自分が守るんだよ。

 

あと、塾の先生が放った『今そんな状態じゃ、ヤバいよ!』だけど…その言葉のあとに続きがあるのはわからない?

 

だから頑張れ だよ。必死にお尻を叩こうとしてくれてるの、わからない?責めてるように見えるかもしれないけど、必死にさせようとしてくれてるんだよ。もう最後だから、頑張れ!って押し上げてくれようとしてるんだよ。

実際一人でも合格者が増えてくれたほうが塾の評判も上がるしね。笑

 

…と、こんなようなことを言ったと思います。

 

でも私、ひとつ言い忘れたことに今、気がつきました。

 

私はいつでも、どんなときでも娘のことが本当に大切で大好きだということ。私だけじゃなくて家族みんな娘を全力で応援しているということ。

 

大事に思う気持ちで、娘の心を守りたい…すべてのことから。

 

明日、受験会場に向かう娘に伝えたいと思います。

 

まとめ

さんざん泣いた娘でしたが…そのあとまた、秒速で寝ました。笑

 

芯は本当に強い人だと思うんですけどね。。。

 

娘は脇見恐怖症という悩みを抱えて受験するわけですが、深刻な悩みを抱えている受験生はほかにもたくさんいるでしょう。悩みも事情もさまざまですよね。

どうか、みんな力を存分に出せますように。素晴らしい結果を手にできますように。

そして、明日雪降りませんように。。。