こんにちは。香里です。
今まで『便りの無いのは良い便り』とばかり、用事のある時しか実家に連絡していなかったけど最近はしょっちゅう行ってます。
認知症疑いの父のことも、支える母のことも心配。
先日、認知症についての検査の結果が出たので聞きに行ってきました。
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アルツハイマー病であるものの認知症とはいえない
結論からいうと、今のところ父の状態はこういう感じらしいです。
らしいというのは、どうにも歯切れの悪い説明だったからです。ま、中途半端なんでしょうね。
軽症すぎるというか。高齢者にしては、ですけどね。
先日行ったMRIの検査では脳の中の海馬が減少しているという結果で、これはアルツハイマー病の典型的な症状です。このまま進行すれば老人性のアルツハイマー型認知症になっていくんですね。
なぜ今認知症といえないかといえば、認知症というのは症状を示す言葉で病名ではないからです。そして父は認知症であるかどうかを調べるためのさまざまな質問やテストに滑らかに答えていて、そこからは認知症とはいえない、という結果が出ている、らしい。
これがもしも若年性のアルツハイマー病であったり、私が経験したような体のどこかのがんであったりしたら…ものすごく詳細に状態を説明してくれると思うんです。
でも、父に対してはそうじゃない。
父は先生が打ってる電子カルテをガン見してましたけどね。(どこまで理解しているかは謎)
父のキャラ変について…
父は、もともとものすごく繊細な人なんです。そして圧倒的な悲観主義。
何でも重~くとらえるタチです。こだわりも強くてちょっとめんどくさい人。笑
危機感が強く自分が老人になったときは絶対にボケたくないと言って、日々いろいろやってました。
運動したり、新聞を読んだり、ラジオを聴いたり、新しい情報が好きだった。
そして発信するのも大好きで、よく長い手紙を書いてくれたりしたっけ。
今さらだけど、父こそブログをやったらよかったのに…と思う。ツイッターでもインスタでもいい。
毎日新しい情報を発信していたら、刺激になって脳が活性化してくれたんじゃないか、なんてね。
そして私も、もっと早く父の変化に気づけたかもしれない。
書いている文章を見ればすぐに変化がわかるものね。
でも今は、新聞を読まなくなり、ラジオの話もしなくなり、興味が薄くなってるな…と思う。
くどいほど自分の胸の内を語る人だったのに、今何を考えているのかいまいちよくわからない。
今こそ父が恐れていた危機的状況だと思うんだけどね。。。
全然何とも思っていないように見えるんですよね。全く悲観していない。
進みつつある病気のせいなのか、はたまた諦観しているのか…ほんと謎。
医師の説明と処方してもらったもの
先生は、今の段階では認知症とは言えない状態、と言っていました。
軽度の記憶障害が認められるものの、とっかかりがあれば思い出せる程度なので母と暮らしている現在の状況であれば日常生活にさほど支障はないと。
認知症の薬もあるけれど、副作用も報告されているし軽度のこの段階で使用するのはリスクの方が勝る。
適度な運動をしたり、栄養・健康に気をつけることが重要で、そのほか人とのコミュニケーションをとるのもとても大事だということでした。
少しずつ進んでしまう病気ではあるけれど、来年80歳という年齢的なものもあるので進行を遅らせることができれば天寿を全うするほうが早いんじゃないか的なことを言ってた…ヲイ!人生100年時代だよ。本人の前で言うなって話ですよ。
でも父はふんふん聞いている。以前だったら大変な騒ぎだったと思うんだけどね~。
母は『少しでも進行を遅らせたい!薬が無理ならサプリメントはどうですか。』と食い下がり『ああ、病院で出せるのありますよ。』と処方してもらってました。
前回した血液検査の結果もこの年齢にしてはとても健康的なもので、心配していた血圧もさほど高くはなく。(120/70くらいだったかな…)
今まで別の病院でもらっていた血圧の薬をこの脳神経外科でもらうことにして、あとはサプリメントを飲んでしばらく様子を見ようということになりました。このサプリが2ヶ月分で5,000円くらい。
まとめ
父のこれからはどうなるのか、まだ全然予想もつきません。母は依然として不安の中にいて自分のかかりつけ医で睡眠導入剤をもらってきてたわ。そりゃそうですよね。怖いですもん。症状によっては全然違う人になってしまうかもしれないわけで…。
でもね、みんないつかは通る道なんだと思うので(人によって全然違うとは思うけど。老いていくって意味ね。)少しでも両親の力になれるよう努力していこうと思うこのごろです。
自分、人間ができていないので、非常に心配だけどね…。
いやしかし、未知の世界は大変だ。介護保険の申請一つでも、ほんとわけわかんなくって疲れちゃったもんね。
またこれは別の日に書こうと思います。忘れないうちに。