こんにちは。香里です。
何回か書いてますけど、実家の父が認知症になってからパートの休みの日は実家に通うようにしています。
ここ最近は新型コロナが心配で、できれば引きこもっていたいけど両親も心配なのでなるべく行ってます。
行ってしまえば本気で両親との会話を楽しむようにしているので私自身も楽しいんだけど、行く前がつらいんですよね。
同居ではないので普段の生活から父の世界に意識を切り替えていかないといけない。
自分を奮い立たせるためのルーティンが必要なんだけど…なぜか失敗しちゃったって話です。
Contents
両親には会いたいけど今の姿を見るのがきつい
弱く小さくなっていく両親を見るのが苦痛なんです。
窮屈で寂しい自分だけの世界にいる父を見るのがしんどいの。悲しんでいる母を見るのも。そしてチャンネルの違う父の世界に入っていくのには気合が必要なんですよね。
年取って、いろんな問題を抱えている両親を支える覚悟が足りないんだと思います。
なまじ生活の場が別にあるものだから、そこからあの世界に入っていくのがきつい。
でも、そんなことは言ってられないので自分を奮い立たせて向かうわけですが。
日常の自分の生活から急にどぶんと飛び込むと自分のメンタルをやられてしまう。自分がしっかりしていないと親を守るどころじゃなくなっちゃいますからね。
自宅から実家に向かう数十分の間に自分の気持ちをそっちに向けて行く努力をしてます。
音楽を聴いて気持ちを両親に向ける
私、車を運転できないから電車で行くんですけど…その間音楽を聴きながら気持ちを整えていくことにしてます。
ちなみに夫は一緒に行きません。行くとも言わないし私も一人で行きたいから。
父のフォローに全力を注ぎたいので、気が散るのがイヤなのよ。夫がいることで余計な気をつかいたくない。あ、夫は自己中だけど悪い人じゃないので、いい意味での別行動ですここは。
音楽ですが、スマホにアマゾンミュージックの有料版を入れているのですごくたくさんの歌が聴けます。教育費ビンボーなので無料アプリばっかだけどこれはやめられない。笑
さすがにこれは…っていうような古~い曲やマイナーな曲も入ってることが多いので感激します。
両親といたころの古い曲を聴くことが多いです。父が好きな昔の歌とか。←ラテンはわからないので聴きません
普段はけっこう新しい曲聴くことも多いけど、実家に行くときは古~い曲を聴きます。
音楽って不思議ですよね。令和の街並みが昭和に見えてくるんだから。笑
まぁ両親の住む街は私の自宅に輪をかけて田舎っぽいんだけどね。
そんな景色と歌のチカラを借りて、疲れた50過ぎのオバサンから両親の大事にしてくれていた娘に変身していくわけです。
ときどき歌の世界に入り込みすぎて失敗する
んなわけで、古い歌に助けられることが多い私なんですがときどき失敗します。
音楽ってその時代の空気も持ってくるっていうか…そのころの感情をごと運んできちゃったりしますよね。
トシなんでついうっかり封印してた曲を聴いちゃったりする。
聴いたとたん、ブワワワ~ッと濃い空気が襲ってきて押しつぶされてしまうことがあります。
ただ今回は自分が知らなかった歌にやられてしまいました。。。
ツバメのように って知ってますか?
松任谷由実さんが1979年に発表した曲なんですけど。これ聴いたことはあったけどちゃんと知らなかった。
私、ユーミンの古い曲が好きで若いころよく聴いていたんですね。アレンジとか独特でほんと好きだった。ただ作品が多いから全部知ってるわけではなくて。
これってどういうのだったっけ?ってなにげなく聴いてみたら、曲のアレンジがすごく好きだった。
で、改めて聴いてみたら…『え??』っていう衝撃の内容の歌だったのでビックリしたんだけど…ついつい何度も聴いてしまった。知らなかった。ひこうき雲はそういう歌だって知ってたんだけどこれはまったく知らなかった。
歌いだしの『もう会えない…』ってところからのつぶやくような歌い方がすごく心地よくて。歌は知らないのに曲のアレンジが懐かしいっていう不思議さ。そして歌詞の内容のやるせなさに悲しくなり。。。
そして、この曲から思いがけず時代の濃い空気を浴びてしまって昨日から思いっきりメンタル破壊されてます。いろんなこと思い出しちゃって。
時代の匂いとかそのころあったこととか…果てしなく思い出しちゃってもうメタメタに。
あげく両親の今後のことや子供たちのこと、普段あまり深く考え込まないようにしてることを一気に考え込んでしまいもうダメダメだった…。
生きてるといろんなこと経験するよね。あのころは何にも考えてなかった。ほんとに些細なことだったと思うよ。
将来こんな未曾有の災害だのウィルス騒ぎだのが起こるなんて想像もしてなかった。こんな物騒な世の中になるなんて誰が思っただろう。。。
まとめ
でもどんなにダメダメでも私は私を生きていかなければならないわけで。
母としても娘としても踏ん張らないとね。ダメなりに。←妻はどうした…?
私はツバメのように飛ばず、地べたをはってでも憎まれても生きるばあさんになるわ…。