こんにちは。香里です。

 

この間まで本当に暑かったのに…もはやすっかり晩秋の雰囲気ですね。

実家の近くでは、青々としていた田んぼの刈り取りが終わってたりして…確実に季節は進んでいくのだなと感じるこのごろ。

実家に行ったら母がジュズダマで作ったお手玉をくれて、とても懐かしくなりました。

 

 

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母がジュズダマで手作りするお手玉

母は手作りが大好きで、昔からいろいろなものを作っては周りに配りまくる人でした。

 

父が認知症になってからはそんな気力も失ってしまっていたのですが…散歩の途中でジュズダマをもらったら無性に懐かしくなって久しぶりにお手玉を作ることにしたそうです。

実家の近くには道端にいっぱい生えてたりします。

 

作りだしたら楽しいらしくて、配色をいろいろ考えたりしてる。

 

 

ジュズダマのお手玉で遊んだことありますか?

シャンシャンシャンシャン…って、手で弾ませると乾いた優しい音がして耳にとても気持ちいいんですよね。

懐かしい心地いい音。

私は昔からお手玉が下手なんですけど母は上手で、『昔は4つ回せたのよ。』といつも言うけど3つまでしか見たことがない。笑

どうやら若いころはできたらしいです。

私は2つを両手で回すのがやっと。しかもね、右利きのくせに左手から回すのしかできなくて。右手で投げると全然コントロールができなくて続かないの。片手で2個交互に投げるのも右手ではできなくて、左手だったら数回続くんですよ。

 

子供たちが小さいころも母はよくお手玉を作って持ってきてくれたけど、そのときは小豆を使って作ってくれたんですよね。小豆もいいけどジュズダマの使い心地はやっぱりいいな~。

娘も懐かしいらしくて、お手玉を囲んで話が弾みました。3世代で自然に話が盛り上がるのってすごいことですよね。

 

この年齢になって改めて人間っていうのは同世代の人々と生きているのだな~と思うことが多くなったものだから余計にそう思うんです。

 

だって、見てたCMも好きだった歌も夢中になったドラマも、流行った服も売り切れだったお菓子も…記憶を共有しているのっていつも同世代だと思いません?

家族とかもそうなんだけど…子供がいると子供を通じてその世代の記憶ができたりするけどね。

『みんな知ってるよ』のみんなってだいたいが同じ年代の人を指してるもんね。あるあるは世代ごと違ったりする。

 

夢中になってお手玉で遊ぶうちに、いつかの秋の楽しかった記憶がよみがえってきて…楽しいひとときを過ごすことができました。

まぁ、子供の頃ってよく考えると楽しいことばっかりでもなかったけどねぇ。笑

子供の世界ってけっこうエグいよね~。でもありがたいことに今思い出すのは楽しかった秋の日のことばかり。

 

お手玉がリハビリ施設の人たちに大人気

作る喜びに目覚めた母は、お手玉をせっせと作り、父が通う『ジム』(通所リハビリ施設)の職員さんに良かったら遊びに使ってみてくれないかと聞いてみたところ思いがけず大喜びされたそうで…。

 

職員さんもリハビリに通っているご婦人たちも『わぁ懐かしい!!!』と大盛り上がりだったそうです。

今お手玉ってあんまり見かけないですからね。

 

でもなんだろう…この懐かしくて心が弾む感じ。別に子供のころお手玉が大好きだったわけでもないのに。

あのね、今やお手玉は子供の遊び道具っていうよりもお年寄りのリハビリの必須アイテムらしいですよ。

高齢者の方は子供のころお手玉で遊びまくった世代だし、懐かしくて楽しく遊んでいると気づかないうちにリハビリもできるっていう優れものなんだって。

 

生気のない顔をしていたお年寄りが、お手玉を見ると目を輝かせて別人のように器用にお手玉遊びをするんだそうです。

 

人に喜んでもらうことで、母も張りあいができたようで…『またたくさん作らなくちゃ。』とせっせと手を動かしています。

『年をとるとイヤなことばっかり!!』と嘆いては泣いていた母ですが、このごろ笑顔も増えました。

たしかに悲しいことも多いし、制約もどんどん増えるし、認知症の父もいて将来が不安だしね。でも、時間は限られているから…笑顔で過ごせるひとときが少しでも増えると嬉しいです。

 

あ、ちなみにこのお手玉づくりには父もちゃんと参加してるんですよ。

中に入ってるジュズダマの処理は父担当なんです。笑

たくさんもらってきたジュズダマについた草のくずとか芯とかをきれいに取り除く係。

ザルに入れて外で乾かしたり。せっせと働いてます。

 

 

これはちょっと前ですけど、カエルを戻したりバッタを見かけたりした田んぼです。

カエルの写真は借りものなんですけどね。。。

 

青々していたのがすっかり秋色になって…今では残った稲穂ももう刈り取られているでしょうね。

月日はあっという間に過ぎていってしまう。

来年も再来年もこんな穏やかな秋の日をすごせたら…と思わずにはいられない。難しいのでしょうけど。