こんにちは。香里です。
とうとうツイッターの人気マンガ『100日後に死ぬワニ』が完結しましたね~。
ちょうど息子が巣立っていく時期と重なったもので、心に響きまくりでした。
もしかしたら『え?そういうオチ?』みたいなことがあるかもって期待したんですけどね…。
まだ読んでないって方がいたらぜひ読んでから戻ってきてください。がっつりネタバレしてるので…笑
私のへたくそな感想よりもマンガで楽しんでほしいです。
100日分ですけど基本4コマだしね。あとネット上でまとめてくれてる人がたっくさんいるので筋だけ知りたいって場合も満足できるはずですよ~。
Contents
色鮮やかなワニくんの人生
娘に教わってからすっかりハマった『100日後に死ぬワニ』。最初はほんとえっ?なんだこれ…ってピンとこなかったのに最後の数日なんてもう最終回が気になって気になって。
桜を仲間と一緒に見ることを楽しみにしていたワニくんの人生は突然終わりを迎えます。
自分よりも小さなヒヨコの命を助けるために自分の人生を失ってしまったの。
平凡でありふれた日常を生きてきたワニくんは、何もかも中途半端なままその人生を突然終えるんです。
最後のその日、きっと街の桜を愛でながら歩いていたはず。これから長く続くはずの将来のことも考えていたでしょうね。来年もその次も桜を見るつもりでいたんだろうと思う。
でもその命は突然途切れて、見事な桜の景色だけが残るというラスト。。。
毎日19:00配信だったのが、最終回だけは20:00配信で…しかも最後は13コマの配信でした。
マンガの中に説明は特になく、その場面をバッチリと描いたコマもなくて状況を推察するしかない。
でも、そうなんだなってことだけはわかりました。
今までの何気ないエピソードがここにつながっていたことも。
どこにでもいる(実際ワニがそのへんにいるわきゃないけど…)ちょっと不器用で優しくて平凡な若者が最期に必死で小さな命を助けた。事実はそれだけ。たったそれだけの話なんです。なのにこのものすごい衝撃。
コマを読み進めて、その事実がわかった瞬間にボロボロボロボロ泣きました。いい大人なのに。
最近歳のせいで涙腺崩壊してるせいもあるけど。笑
ワニくんは死んだけど、その瞬間彼の人生そのものが桜のように色鮮やかに浮かび上がるのを見ました。
ワニくんが日々を懸命に生きようとしていたのが、ものすごくよくわかった。
他人からみれば何の変哲もない平凡な毎日やできごと、それがどんなに大切な人生の色どりだったのか。その瞬間にすべて色濃く浮かび上がるものなんだね。
桜の花はいのちの揺らめきに似てる。白くはかなく美しい。
描きたかったのは生きること
どんなにたわいもない小さなことでも、無駄なことなんかないんだね。ワニくんはちゃんと平凡な自分の人生を生きた。
死について描くことで、作者のきくちゆうきさんは生きることそのものを鮮やかに描きたかったんですね。
あ~もうほんと泣いた。。。
そして生きることについて改めて考えました。
この長い夢のような、やたらめんどくさくて時に残酷で、それでいて優しく愛おしい生きるって言うオシゴト。
どんなにダサくてカッコわるくても、自分を必死に生きるのが人生なんだって自然に胸に落ちてきました。
よく考えてみれば、必死って必ず死ぬって書くんだもんね。死ぬ気で生きる。
泥くさく生きていく
もちろん、私を含む多くの人がワニくんと同じ…大部分のことはやりかけのままみんな死んでいくんですよね。いつくるのか自分ではわからないその瞬間まで、必死にそして淡々と生きていこうと思った。
時には這いつくばってでも、泥臭くても。生きるってそういうことだもんね。
そしてワニくんを見知らぬ土地に旅立っていった息子にも重ね合わせていました。これからの人生、本当にいろいろなことがあるだろうけどいつか来るその瞬間までしっかり生きていってほしい。自分にできる精いっぱいを生ききること。それができたら最期にいい人生だったって思えるんだろうな…。
さいごに
ものすごく悲しいけどとても心にしみるいいラストでした。もう既にロスってるよ。。。
ステキなマンガをありがとうございました。作者さんテレビに出たらしいんだけど見逃した。見たかった~!
いきものがかりとワニくんがコラボした歌も出るとか?早く聴いてみたいです。
4月発売の単行本には書下ろしのエッセイも追加されているらしい。大変興味深いです。
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