こんばんは。香里です。

 

実はね、結婚記念日だったんです。

主婦23年生になりました。なんか見かけベテランだよね。

でも中身はまったく成長のない私たち夫婦です。

 

 

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長い月日が重すぎる この日々で学んだこと

 

どうしてでしょうか。この22年の日々がすごく重たいんですよ。

この年月に見合うようなものが自分の中にないからか。

表向きはそんなことないですけどね。

他人が見れば普通の家庭、普通の夫婦でしょう。

 

多分、外から見たらまともなんだと思う。いや実際もまともなのかもしれない。

こんな状態で、これからもう終わりに向かっていくの?って思ってしまう。

こんなにも、何もないのに?がらんどうです。

 

別に誰かに自慢できるものが欲しいとかじゃない。

自慢できるものが自身に残っていないのは単に努力不足だし

もしかしたら他人から見たらお世辞の一つも言われるような状態なのかも。

それをありがたいと、もちろん思っているけど。

 

自分が全然意識していないところで羨まれているときがあって、焦る。

反対もあるけど。自分が欲しくてたまらないものを、その人は無造作に持っていたり。

私がこの22年で学んだのは、幸せは見かけによらないんだということかも。

 

ぼんやり覚えている22年前の自分は

年下のあの線の細かった頼りない人に幸せにしてもらうつもりだったんでしょうか。

結婚式を挙げる何ヶ月も前に婚姻届を出したのはどうしてだったんだろう。

雪の降る夜に、夫の住んでいた街の区役所に手をつないで行ったのをぼんやりと覚えてるけど。

 

感謝とリスペクト、一応しているんだけど

 

『逃げるは恥だが役に立つ』のドラマの中で

みくりの伯母のゆりちゃんが、仕事を円滑に進めるためのポイントとして挙げてたよね。

結局仕事は人間関係が大事感謝とリスペクトで成り立っているんだって。

ドラマと違ってうちは普通の婚姻関係だけど、まぁ根本的には仕事と一緒だよね。

 

そういう意味では感謝とリスペクトは一応している(つもり)。部分的にだけど 笑。

夫のいいところは休まずしっかり働くところ。

そして、仕事ができる。

私、仕事のできる人が好きだったんだと思う。

 

当時、就職前から彼はバイトをたくさんしていて

ことごとく高評価を得ていたので、就職してもきっとすんなり業績あげると思ってた。

そして、それは現実になり。何度も表彰されて、高い評価も受けたのでした。

 

でも、私は大事なことに気づいていなかったです。

甘い恋愛感情は生活苦で一気に吹っ飛ぶことに。

冷水でも浴びたみたいに現実に戻る。

 

遠くまで来てしまった…

 

夫は仕事はできるけど、性格がとにかく自己中心的で思いやりがないです。

なので子どもができた途端、私の負担が無限大になってしまうのはしごく当然のことでした。

実際、いつでも仕事が最優先で、子どものことは全部私任せでしたね。

 

さらに仕事はできるけど、会社の業績は不景気とあいまって悲惨だったから

長い間ものすごく低賃金だったです。忙しいくせに金欠って最悪ですよ。

ボーナスも全くでない時期が何年もあったし。

 

そのうえ、子どもができたことで自分の優先順位が下がったのを嫌がって

ことあるごとに嫌味を言って来たっけ。

キャパの小さな私のことですからね、もちろん烈火のごとく怒りましたよ。

ふざけんなオマエってね。

 

毎日毎日、やりくりと子育ての大変さとで眉間にしわを寄せていた私。

役に立たないのなら、いっそいない方が…と

かなり早い段階で、夫への期待を全部捨てました。

話そうとすれば言い争いになって終わるし。

でもさ、思いやりがないのは私も同じなんですけどね。

 

そんな不毛な毎日の中に、感謝が、ましてリスペクトなど生まれるはずもなく…。

日常の細かいもめごとで、お互いの心に小さな擦り傷が無数にできました。

私が身につけたのは、相手の言葉を寄せつけず自分の言い分をひたすら主張すること。

 

でもそうすることで、話せば話すほど心の距離が広がっていった気がします。

なんか…長い時間をかけて沖まで流されたって感じ? 笑

 

変化は仕方がないのかも 新しい関係を築くしかない

 

今では会社も業績を少し持ち直し、夫も順調に評価を伸ばしてる。

子どもたちはまだ手が離れてはいないけど、ゴールが見えてきました。

お互いの気持ちを絶賛リハビリ中って感じでしょうかね~。

 

そうこうするうち老後も透けて見えてきたわけで。教育費もものすごいことになっているし。

本気で資産運用にも取り組まなければ…協力しないと未来はないから。

不仲だなんて言ってる余裕はお互いにないんですよね。

 

 

環境が違うのだから、昔と同じ関係を求めても仕方ないでしょうね。

もともとは、友だちなので古くからの悪友と住んでるような感じ。

 

故長田弘さんの詩集 『深呼吸の必要』が大好きなのですが

長田さんの言っていた『遠く』に、気がついたら自分も立っていることを知りました。

同じ場所にいたつもりで、もうこんなにも遠いんだなって。

 

私には、深呼吸とともに意識改革も必要なようです。